Aug 1, 2011

枠にはまったままの多読

今日は新宿紀伊国屋南店で、
ORTを使った授業で有名なKevin先生に会ってきました。
(Kevinさんとは福岡時代に知り合って、
以前イギリスに長期帰国されるときには、もう必要ないからと、
シェークスピアのaudioCDとかORTのワークブックとか、いろいろいただきました^^;;;
今は関西の私立小学校の先生。
やっと希望する仕事に就くことができて、喜んでいらっしゃるようでした。)


それで洋書コーナーに寄って、少し前に出版された、
多読について書かれた本を手したのですが、
もう、がっくりきてしましました。


(いつもならここで画像をつけるところですが、
直接知った方が書かれた本になるので、
ぼやかしたままいきます。)


多読に関する本はすでに多く出版され、
一口に多読といっても、いろんなスタイルがあるようです。
それはそれ、多読が広く認知されているということで、結構なこと。


この本も、9割までは多読が初めてという人や指導者向けに、
万遍なく要点を押さえた説明が加えられています。


しかし、です。


最後の最後で、大きな疑問が。
この本に関わった人は、多読の要の要がわかっていると言えるのだろうか?


本の最後にあるのが、多読前に覚えておくといい英語300語。
(@_@;)
なぜ、なぜ、なぜに???


出ていた単語は、中学で学ぶ単語ばかりですが、
これらの単語こそ、
多読する中で日本語に対応させることなく身につけてほしい、
ORTなどの超やさしい絵本からはじめれば、
日本語を介さなくても身につくもの。


一方で、中学のお勉強英語から入ると、
後でunlearnしたくてもできない、
簡単に見えて、英文の中で果たす役割はとても大きい単語ばかりでした。


一例をあげれば、
タドキッズにあたるリボンさんにとって、
butは、これから反対のことを話しますよ、という合図です。
しかし、などという一日本語とは、つながっていません。


againstを、~反して、と覚えしまった私は、
今でも、he pulled her against him. という文章に出くわしては、
まず突き放す像が浮かんで、それから引き寄せるというややこしいことになります。
(上記2つの例は、やさしい本の多読をたっぷりした人にしか通じないかもしれませんね。)
中学で覚えるような単語をある程度覚えてからする多読では、
従来型の学び方で英語を習得する人と、
結果的にはたいして変わるところがない。
私はそう見ています。


今のところは、従来の枠組みをひょいと飛び越えていけるのは、
学会のような先生が主導する多読ではなく、
tadoku.org周辺の純粋な多読実践者だけなのかもしれない・・・

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