Jun 18, 2008

授業多読のモヤモヤ

自分で、家で、多読するのであれば、読みたい!と思ったときに読める。

でも、学校の授業で多読となると、読みたいモードの時が、授業時間になるとは限らない。
人間、ぜーんぜんやる気にならない時ってのもあるけれど、
授業となると、教室から出ていいよとは言えない。
椅子に座ってウトウトしつつ、本を手に持つぐらいなら、教室出て、今やりたいことやったほうがいいよね。

ここが、授業として多読を担当する上で、すんごくジレンマを感じること。
縛りがある中で、純粋な多読、自分がやりたいように、自主性にまかせて、を大切にするって、難しい・・・

で、今年の多読授業は、授業初めに、こちらからある程度の道筋、
タスクを示してあげて、英語読もうかな、聞こうかなモードを高める工夫をしています。

これを読み聞かせやブックトークでできれば理想ですが、
(多読講師としては失格ではないかと、またこれも悩むんですが、白状しちゃうと)
多読用のやさしい絵本やGRを、私自身が、心底面白いと思ったことが、あまりない。
自分の子どもと一緒に読んだときの喜び、一人で読んでも、感じない。

だから、高校生で、ORTみたいな本来は小学生対象の本を、
先生の顔色見ずに、先生を喜ばせてあげなくっちゃという気遣いなしに、
面白いって感じる生徒、たくさんいるんだろうか?
ORTを大人が面白いと感じるのは、へたに英語を勉強した頭があるからこそ、
自然な英語の魅力を感じ取れるのではないのか?
climbでおお!とか、I want a go. のgo!でむむむとか・・・
生徒は、みんなスルーしちゃうんだけど。
こんなこと考えているので、ブックトークがどうにもできない。

で、何をするつもりかというと、
DVDを全員で見てディクテーションの練習とか
(このディクテーションも、人によっては、真面目な人、細部にこだわる人、深く掘り下げたくなるタイプの人には、弊害のほうが大きいと思っているのだけれど、それを言い出すと授業にならない)、
発音、シャードーイングの話、
マンガの話(けっこう使える表現があることを知ってほしい)、
自分がやっているメール交換のこと、などなど、
英語が使えると、こんなに楽しみが広がるんだよ、みんなにもできそうなこと一つぐらいはあるんじゃないかな?そいうメッセージを授業の初め20分ぐらいに伝えるようにしてから、
各自、読書、CD聞く、DVD見る、にはいってもらいます。

多読を授業に取り入れても、
本を買ってそろえるだけじゃ、何も動き出さない場合もある、という話でした。

なんかね、多読・多聴サロン、みたいなのが、いいんだよな。


それからそれから、

多読といっても、様々ですが、
生徒が本を理解しつつよんでいるのかを把握するために、
GRの後ろについている問題のようなものを、パソコンを使ってできるようにして、
先生が各自の状況をつかめるようにする試みも進行中のようです。
こんな多読のほうが、’授業’にはフィットすると思うんですよね。

7 comments:

Chicosunny_e said...

emmie-san, I totally agree with what you've said.
Students must be motivated first. They need to know the answer for "What's the point of doing this?".
I often talk about my funny experiences in Seattle and other countries and possibilities which certain English ability bring to them. Since we live in "task-oriented" or "purpose-oriented" society, stimulating their interests first seems quite effective approach.
There is another factor I believe is" humor".
Perhaps humor is multi-solution of serious issues.

Whiskers said...

emmieさん、こんばんは。
私は専門学校で多読の授業を始めて3年目です。レベルはすごく低いとはいえ、英語を専門とした学校なので、学生は英語ができるようになりたいとか、できるようになるのでは、と期待して入学してくるので、普通の高校とは事情が違うかもしれません。
多読を授業に取り入れる動機は多くの教師はemmieさんと同じで(emmieさんの場合は依頼されたのかな?)、英語で本を読めると、色んなドアが開くよ、ということを知らせたい、体験させたい、ということではないかなと思います。私もそうです。辞書を使って難しいテキストや英字新聞を「解読」することを強いられ、何年英語を勉強しても英語ができない、というコンプレックスを持ち続ける(まさに私のことですが。あはは。)学生に、こんな楽しい道もあるよ~と知らせたくて。
3年目になって、授業は「放ったらかし度」が増してきています。やさしい本を読む、ということになれていないので、ORTとLLLを何冊か読んでみて好みの方を5千語から1万語読むことは指導していますが・・・。
emmieさんの言われるように、ORTやLLLをさほど面白いと感じない子もいます。そういう子には頃合いをみはからって「他のものを読んでもいいよ~」と勧めたりもしています。でも、読書手帳に申し訳程度に「面白い」とずーっと書き続けていた子が、LLLのLosing Luckyを読んだときだけ「悲しい」とか、「え~、ラッキー死んじゃったん?!」書いてくれたりするんです。眠そうな子は1回はそのままに。2回以上眠そうだったら、CD本を勧めるなどしてみます。全員を満足させることは至難の業だし、大多数をノせることの方が多分大切ではないかと思ってやっています。大多数がノッて読むようになると、学生同士が本を勧め合ったりして、どんどん進んでいきます。そういうわずかな変化をエネルギー源にしてがんばるしかないですよね。
・・・といっても、1年のこの授業が終わっても読み続ける子はほとんどいないんですけどね。ただ、今年度は2年のReadingで、一斉に指定図書を読むのではなく、自分で選んだ本を読むという形らしくて、私にお勧めの本を聞きに来てくれたり、私の本を借りに来てくれたりしており、ちょっとうれしい変化があります。それから、私は個人的にずっと「のだめ」を買い続けているので、新しい英語版が手元に届くたびに、校内の「のだめファン」に強制的に貸し、さらに、「新しいの出たよ~。」と学生にも貸したりしています。ちょっと「やりてばばあ」っぽいなあと思いつつ。
すごーく長くなってしまいました。スミマセン。何が言いたかったのかと言うと、パーフェクトな多読授業、というのは学校現場では難しいかもしれないけれど、やる意味はある、と私は思う、ということ・・・かな(尻すぼまり)。
「教師がまず読んでなくちゃ!」というemmieさんの言葉に、背筋が伸びる思いなWhiskersでした。

mrs. malone said...

Hello again, chico!
I do want to listen to your funny experiences in US. How many countries have you ever visited? You might have heaps of stories to talk about. I learned in the spiritual talk that task-oriented or purpose-oriented way of living can be meaningful only if the result turns out to be success. If you cannot have the result you expected then all your life becomes meaningless after all.
I think this way of living is aganizing too many children, and few parents realize the huge loss of happiness which their children should be enjoying in their childfood. Oh, again I'm bit harsh...Humor, this is it! I still got too many ego.

mrs. malone said...

whiskers さん、こんばんは。まったくこんな愚痴愚痴にコメントいただいて、恐縮しております。で、whiskersさんは同性なのねと、最後のほうで確認しました^^; のだめ高校にそろってますよ~たしか英語はもうすぐ13巻ですね!日本語は20巻だったか。マンガはナルト、花より団子、るろうにけんしん、いぬやしゃ、ハウルなどなど、どどんと買ってもらいました。
マンガは後半から出す予定でしたが、2,3年生が読みたがるので、ORT12冊読んできたら読ましてあげるとか、けちな条件つけて出すようにしています。
多読の授業はモヤモヤすることが常にありますが、それ以上の喜びがあることも事実です。とくに今年度は席をこちらが決めてみたり、少しだけお授業っぽくしてみたんですが、そのほうが仲のいい友達とだらだらおしゃべりするわけにもいかず、しょうがないからと読み出して、するとそのうち10分ぐらいでしょうか、みながシーンと集中して、本読んだり、DVD見たり、CD聞いたりする時間ができるんです。この瞬間は、鳥肌ものです。読書記録にも、生徒たちは先生を喜ばすことに長けているようなので、どこまでが本心なのかわかりませんが、発見や前向きな感想があって、毎回読むのが楽しみです。
でもこんな風に楽しんでやれるのは、年間15回と準備時間がたっぷりあるからであって、毎日授業に追われる正規の先生には難しいことだろうと思います。あと私一人でやっているのではなく、ご指導いただいている先生が、仕事の速い几帳面な方なので、本の整理からDVD,CDプレーヤーの準備まで、ばっちり整えてくださっています。ほんと、見えない仕事がたくさんです。

mrs. malone said...

whiskersさん、またまたです。
ORTとLLLを何冊か読んでみて好みの方を5千語から1万語読む、ここは語数で目標を示していらっしゃるんですね。このレベルまでは読んでと言うより、語数のほうが達成感あるし、レベルが上がる、難しくなることを意識しなくていいのかもしれませんね。贅沢な話ですが、今年度から多聴も入ったので、ORTやLLLは忘れられちゃうんです。今度は語数で指示してみよう。
多読は図書室で授業があるので、生徒がバラバラ座ってしまい、それに中央にドドンと棚があって、視界が遮られ...、全体をまとめること去年は諦めていたんですが、今年度は席を指定したので、授業のはじまりぐらいはちゃんと座ってくれます。全体をのせることも、やっぱり大切なんですね。がんばろう!

Whiskers said...

emmieさん、こんばんは。
5000語から10000語読む、という指示ですが、実は最初は言いません。勤務校に多読を紹介されたPattyさん(ひょっとしたらemmieさんご存じかも)の労により、ORT、LLL,FRTを網羅したリストのプリントがあり、それを渡しているので、どちらを読むか決めたあとは、割と学生は黙々とリストでチェックしながら読んでいくんです。読書手帳のチェックと、学生の様子を見て、1万語に達する学生が増えてきたり、飽きた顔が見えてきた頃に「そろそろ他に手を出していいよ~。」と言ったり、読書手帳にコメントとして書いたりしています。ORTやLLLも、1セットずつしかないので、読みたいのがない場合がありますよね。「あれ?」という顔をして立っている学生に、「これどう?」とあくまでもさりげな~く(のつもり)本を勧めて誘導します。
生徒さんの顔が見えないのはちょっと大変かもしれませんね。今The Nancy Drew Notebooksを読んでいるのですが、NancyがSilent Readingの時間に本を読まずに容疑者(?)の観察ばかりしているシーンが出てきました。そんな風に、どこの国でも、何歳でも、集中できないことってあるんですよ。それがたまたまそうなのか、いつもそうなのか、そのあたりを探って対策をたてられるとよいと思います。私は、授業がうまくいかないとPattyさんに泣き言を言ってアドバイスをいただいています。Men are from Mars, Women are from Venusでしたっけ?女性は話すことにより問題を解決すると書いてありましたが、ほんと、その通りだと思います。愚痴っている間に半分は解決してるんですよね。私の読む限り、emmieさんの授業は盛りだくさんで楽しそうです。DVDまで見ることができるなんて・・・。

mrs. malone said...

whiskersさん、こんばんは。今日は新宿でオフ会でした。ガンガン読んでいるタドキストさんに会うと、やっぱり多読の面白さをもっと伝えられるようにならねばと思います。どうも自分の趣味に走ってしまいがちで。DVDはどうなんでしょう、どうしても多読よりDVDを選ぶ生徒が多くなります。今は生徒一人ひとりが自ら取り組めて、教師側に大きな負担がかからないタスクを模索中です。